プロポーザル+落札評価落札方式の
マンション大規模修繕

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プロポーザル+総合評価落札方式のQ&A

Q1.プロポーザル方式とは何ですか?

A1.一般的には『複数の者から目的を達成するための企画を提案してもらい、優れた提案を行った者を選定する。』としております。つまり、企画提案力を競う方法です。公共発注では、コンサルタント業務などで採用される入札落札方式の一つです。東京五輪エンブレムの公募による決定も一つのプロポーザル方式と言えるかも知れません。

Q2.総合評価落札方式とは何ですか?

A2.競争入札の一つで、価格だけでなく、価格以外の要素も評価の対象とし、費用対効果(コストパフォーマンス)の優秀さを競う方式です。価格はもちろん、価格以外も全て数値で表し、定量的に評価します。国の直轄工事の大半はこの方式が採用されております。MTSでは、プロポーザル方式で業者を募集し、総合評価落札方式で業者を選別するというシステムを採用しております。おそらく日本では最初の試みと思います。

Q3.総合評価落札方式が導入された理由はあるのですか?

A3.公共発注の場では価格のみの入札が実施されており、最も安価な業者に発注されますが採算性を度外視した低価格による入札が続出し、技術力のない業者が落札施工し品質の低下を招く懸念がありました。平成17年4月に施行された品確法(公共工事の品質確保の促進に関する法律)によって、技術的能力を持った業者の中から価格と品質が総合的に優れた業者を選別することとなりました。そうした背景から、競争入札方式の一つとして、価格+価格以外を評価し、落札者を決定する総合評価落札方式が本格的に導入されました。今では国の直轄工事のほとんどが本方式を採用し、地方公共団体にも普及しつつあります。

Q4.価格以外の評価とはどのようなものでしょうか。

A4.個々の建物によって価格以外を評価するテーマは異なりますが、業者の外形的要件のチェックの後、全ての建物に共通する基本テーマ、個々の建物によって設定する独自テーマ、参加する業者のオリジナルな自由テーマに分類されると考えております。

Q5.外形的要件や価格以外の基本テーマ、独自テーマ、自由テーマの中身は何ですか。

A5.外形的要件は、建設業許可の有無、社会保険等への適正加入、瑕疵保険加入資格、行政処分の有無、工事実績、技術者のグレードや経験などの確認です。基本テーマは、管理組合からの希望にもよりますが、マンションの大規模修繕工事は不特定多数の方が生活される"居ながらの工事"ですので、工事中の防犯対策、安全対策が最重要のテーマと考えております。個別テーマは、居住者からのニーズを調査により選出したテーマですが、例えば屋上防水、、外壁塗装、バルコニー防水に対する施工テーマや高齢者の割合が高くバリアフリー化を希望する場合は、バリアフリーの施工テーマを想定しております。個々の管理組合からの要望と建物の状況によってオーダーメイドのテーマとなります。自由テーマは、業者が修繕工事に対するオリジナルなテーマを設定していただきます。例えば、「当社ではNETIS(新技術情報提供システム)登録技術を活用する」などが想定されます。NETISとは、国土交通省が審査し運用するシステムで新しい工法や材料、あるいは既存の工法や材料を組み合わせた新技術など、従来技術と比較し優れた技術を登録し、発注者に情報提供しているシステムでウエブ公開しております。

Q6.価格以外の評価は誰が採点するのですか。

A6.管理組合で採点していただきます。採点作業にMTSは関与しませんが、採点作業、集計作業のお手伝いが必要な場合は管理組合立会のもと、事務処理専門サポーターが集計作業をいたします。また、業者決定作業(計算作業)までは、全て業者名はマスキングします。マスキングはMTS事務局内で行い、サポーター、管理組合にもわからない仕組みとします。これは恣意性を完全に排除するためです。

Q7.恣意性の排除はわかりますが、透明性の確保はできるのですか。

A7.業務終了後、工事ニーズのとりまとめとそのテーマ設定から業者公募、業者からの提案と採点資料など、業者決定までの過程を、業務報告資料としてお渡しします。それにより透明性の確保はもちろんのこと、公平性、公正性の証にもなります。さらに、本報告書によって、管理組合理事会(修繕委員会含む)が区分所有者に負っている説明責任をフォローすると同時に、次回の修繕の際や、新たに修繕計画を検討する際の資料にもなります。

Q8.従来の発注方式との最大の違いは何ですか。

A8.既述の通り、公平、公正で恣意性をできる限り排除し、透明性を担保している点です。また、管理組合自身が主体的に意思決定することを徹底している点で、MTSはあくまでも支援者でありサポート役に徹する点です。

Q9.マンション大規模修繕で不透明なお金が流れ受注価格未満の工事品質や、技術者不在の名ばかりコンサルタント会社の存在など、不適切事案が問題となってますが、解決できますか?

A9.解決の方法はいくつかあります。MTSは管理組合自身が自覚とノウハウを持つことだという信念を持っております。大規模修繕工事という高い買い物をするのに他人任せでいいのでしょうか。車や高価な電気製品を購入するとき、いろいろな情報を収集し自分自身で納得して買われると思います。マンション修繕工事も同じです。居住者が出し合ったお金で、居住者が買うのですから。工事の主役は管理組合です。全てのセクションでMTSの専門技術者がサポートします。

Q10.MTSの目指しているものは何ですか。

A10.【遥かなる夢の実現】です。適正な分譲マンション大規模修繕工事と長期修繕計画の見直しによるマンションの長寿命化の促進です、また、高経年マンションと住民の高齢化による管理不能防止の取り組みです。